2015-01-16(金)晴れ、のち曇り
FUJIFILM X-10雑感の続きです。前回はレンズのフィルター径の件でした。
第2点目は電源スイッチの話です。X-10の電源スイッチはレンズのズームリングと連動しています。レンズ筒(胴)のズームリングを、撮影位置の方にまわすと電源が入ります。撮影時にはズームリングを撮影位置の方にまわすのだから、それで電源が入るのは、極めて便利(なよう)に見えます。私もそう思いました、実際に落ち歩いて使うまでは、、。
でも、これが意外と使いにくいのです。第一、電源を入れるのに動作が大きいですし、ズームリングも回しやすいわけではないから大変です。設定を確認しようとおもって電源を入れようとしても、レンズキャップがあると回せません(力が入らないから)。一眼レフファインダーではないから、キャップを取り忘れて撮影しないようにという配慮、、と見えなくもない。でも、撮影すると必ず液晶で2秒間くらい画像が出て、画像を確認するんだから不要な気がします。
あと一番の問題が、スタンバイからの復帰です。暫くすると(電池節約のため)スタンバイになります。スタンバイからの復帰が、ズームリングを回しての電源オフ・オンが必要なのです。普通だと、電源スイッチかシャッターボタンのチョン押しで復帰するのですが、このカメラは、グーガシャ、ガシャグーと大きな動作が必要です。
地味に不便なのが、カメラを設置して同じ設定で撮影しているときです。例えば、三脚に載せて子ども達の発表を撮影しているときなどで、人が入れ替わったときにズームリングを回してスタンバイから復帰させてズームを再度調整するなど、結構面倒です。これが他のカメラなら、電源スイッチかシャッターを押すことで復帰できるのに、、と思うのです。
さすがに、この辺は気になったのか、X-20、X-30とモデルチェンジしたときに、X-30ではシャッターチョン押しで復帰するように改善されました。出来れば、電源スイッチを復活して欲しかったところですが、、。まあ、構造的なところまでは変更したくなかったのかな。
ソフトで対応できるなら、X-20、X-10でもソフトのバージョンアップで対応して欲しい所ではあります。更に言えば、有料でも良いから治らないかなと思います。いやならX-30に買い換えたら?というわけにはいきません。X-30は光学ファインダーから液晶のビューファインダーに変わっているからです。光学ファインダ(一眼レフではないが)が良くて選んだのに、それはないなあという状態です。
対応しなくても不良ではないし(説明書に書いてあるから)、お金にならないからやらないかな。でも、地味にユーザの心に残る問題ではあります。もし、X-10で対応されたら、「ユーザを大切にしているなあ」ということで次もあるけど、そうでないとしたら、次の機種は別のメーカに行ってしまうかもしれませんね。
X-30で対応していなければ、そういう主張なんだとも思えますが、X-30で変更したと言うことは、使う上での不具合を認めていることになるわけですから。
スタンバイに入る動作が初めて考えられた時代なら、色々試行錯誤も有るでしょうが、今の機種でこの動作にしたのは何故??と思っています。
前回の問題は、それほどフィルターを使わないし、ステップアップリングやアクセサリセットで何とかなりました。それに、このカメラは、なかなか気に入っているだけに、今回の記事の問題は、歯に何か挟まっているような、なんともすっきしない気分ではあります。
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